・ゲイリー・フランシオン、 ・トム・リーガン、 ・ピーター・シンガー
動物虐待に人は心を痛めますが、本当に恐ろしいのは、動物たちの命の剥奪が、私たちの経済や暮らしの中で当たり前に行なわれているということなのです。
動物解放派、反動物解放派それぞれに
主張があり、どの主張に対しても批判などがあるかと思います。
動物解放派として、日本で有名な人にはピーターシンガーがいると思います。 日本では哲学や法律を学問として学んだ方以外にあまり知られていませんが、アメリカでは動物の権利、動物の解放運動の先駆者として有名な方に、ゲイリー・フランシオンと、トム・リーガンがいます。
ここでは、欧米の動物の解放、権利運動において、有名な方をご紹介します。
動物解放派の主な主張
動物には、意識があり、痛みも感じる。自由や権利は認められるべきという考え。
反動物解放派の主な主張
人間に比べて、より高次元の能力が欠如していることを理由に、動物を道徳的考慮から排除してもいいのだ、とする考え。
ゲイリー・フランシオン教授 Prof. Gary Francione
略歴 http://en.wikipedia.org/wiki/Gary_Francione
ラトガーズ大学、法学部教授。
ロッチェスター大学の文学士号、ヴァージニア大学の文学博士号・法学博士号を取得。
連邦控訴裁判所でテイト判事の事務官 (clerk)として働いたあと、法律事務所で勤務、その後、 ペンシルバニア法科大学で教鞭をとり、終身地位保証も獲得。1985 動物の権利学を正式な科目として教えはじめる。1990にラトガーズ大学の教授となる。Anna E. Charlton とともに、ラトガーズ動物権利法プロジェクトを開始。実際に動物のために何かすることで単位を得られるようにした。このプロジェクト(別名動物権利クリニック)は2000年に終了したが、動物の権利、人権、哲学などについては、その後も同大学にて教えている。
フランシオン教授は、動物は人の所有物ではない、所有物というステータスをなくさなければ、動物の利用(毛皮、実験、畜産その他)はなくならない、と主張する。
そして実験や畜産の動物たちの状況をよくするための、動物福祉路線の法規制に対して、批判をしている。
囚われている動物の状態を"よくする"動物の福祉の運動では動物の解放はありえない、と人の奴隷制度に例えて言う。
『奴隷の状況をよくしましょう、奴隷に水を1日1度あたえましょう。奴隷の檻を広くしましょう、奴隷の施設はきれいにしましょう』、という運動では、決して奴隷制度をなくすことはできない、とする。
奴隷制の改善ではなく、奴隷制度の廃止に向けて運動しなければということで、具体的には、一人ひとりがビーガンになり、そして自分のもっとも近くにいる友人や知人、家族や会社の仲間をビーガンにすることこそ、もっとも難しく大切であるとする。
ビーガンであることが一番先進的であり、暴力に走ることは反動的であるとする。デモをやる、参加するということはやりやすく参加しやすいが、もっとも難しいのが身近な人をビーガンにするということで、これこそが大切なことだと主張する。
フランシオンは人の死を動物の死よりも重いとするトム・リーガンともその考えは異なっている。動物にとって死が何なのであるか、ということを理解する能力が人間に欠如しているからといって、動物には、生存し続けることにそれほど関心がないということではない、とする。妥協を許さないピュアな魂を持つ全廃論者。
動物を趣味で虐殺・虐待し、殺して楽しむような人間に対して、許せないという気持ちをほとんどの人間が持つと思いますが、毛皮、実験、食肉の犠牲になった動物たちも、動物たちからみれた大差のない処遇なのです。
デパートに並ぶ毛皮をみて、実験されて作れれた商品を見て、そして食卓のお肉を見るとき、それを思い出してみてください。
そして、ヴィーガンになる、ベジタリアンになるということを考えてみてください。
ゲイリー・フランシオン氏ウエブサイト
Animal
Rights: The Abolitionist Approach - And Abolition Means Veganism!
主な著作
・ Introduction
to Animal Rights: Your Child or the Dog?
・ Rain
Without Thunder: The Ideology of the Animal Rights Movement
スピーチの全てはこちらで見れます。
単なる法規制ではなく、感覚性に基づき、全廃が必要と説く。 |
"人道的"な扱いを要求する動物福祉路線、動物が管理されるものであるというステータスがどういうものであるかについてのスピーチ。 |
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![]() |
動物の権利と動物の福祉の違い |
法は、動物の現在のステータスを変えるように働きかけなければならない。動物虐待などのみを追求する現在の状況は間違っていると主張する。 |
トム・リーガン教授 Prof. Tom Regan
略歴 http://en.wikipedia.org/wiki/Tom_Regan
・哲学者 1962シエールカレッジでM.A、1966ヴァージニア大学で、phD取得。1967-2001まで教鞭をとっていた北カロライナ州立大学名誉教授。
・トム・リーガンの主張は、すべての”生の主体” (subject-of-a-life)には、道徳的な権利があり、そして権利には自由の権利、生きる権利という権利も含まれる。ただし、対象は、一歳以上の正常な哺乳動物としている。また ”生の主体”とは、欲求、知覚、未来の感覚など一定の能力を持つものとしている。
ウェブサイト
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Cages: Facing the Challenge of Animal Rights
主な著作
・ The
Case for Animal Rights
ピーター・シンガー教授 Prof. Peter Singer
略歴 http://en.wikipedia.org/wiki/Peter_Singer
・プリンストン大学の生命倫理学教授、メルボルン大学応用哲学の名誉教授
・それ以前は、モナシュ大学教授で哲学を教え、生命倫理センターを設立。2004 オーストラリア・ヒューマニスト・ソサエティより 「今年のヒューマニスト賞」を受賞。 大型類人猿プロジェクト(GAP)創設メンバ。
・功利主義的な観点から動物への配慮を主張している。
・ある範囲内の動物は苦痛を感じる能力が備わっているにも関わらず、ただ人間ではないという理由から、その利害を無視するということは、種差別である、とし、感覚能力をもつすべての生き物の利害に対しては、平等な道徳的配慮が必要としている。 感覚能力を持つか持たないかで線引きをおこなっている。
・ウェブサイト http://www.princeton.edu/~psinger/
・主な著作
・Animal Liberation
・Animal Rights
ステファン・クラーク Prof. Stephen R. L. Clark
略歴 http://en.wikipedia.org/wiki/Stephen_R.L._Clark
・リバプール大学の哲学教授、バンダービルト大学及びダーハム大学の客員教授
・"The Moral Status of Animals (動物の倫理的立場)" (1977)他14冊の本の著者
・雑誌"応用哲学"の編集長を11年勤める。現在も編集に関わっている。
・2006年まで、" Animal Procedures Committee"のメンバとして、イギリスの内部大臣に動物実験に関することについてアドバイスをする業務に携わる。
・現在、"The Boyd Group"に所属。"The Boyd Group"は、科学者により設立されたシンクタンクで、実験者およびそれに反対する立場をとる人たちからなっている。
リチャード・ライダー Prof. Richard_D._Ryder
略歴 http://en.wikipedia.org/wiki/Richard_D._Ryder
・イギリスの心理学者
・チューレーン大学の教授
・種差別という言葉を最初に使った人
・"Painism: A Modern Morality and Putting Morality Back into Politics"の著者
・元"Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals"議会の議長
・元動物保護団体" Liberal Democrat"の代表
・2004、 Political Animal Lobby"の議会のコンサルタント
・"Animals, Men and Morals: An Inquiry into the Maltreatment of
Non-humans"
の寄稿者 (ロズリンド&スタンリー・ゴドロヴィッチとジョン・ハリスが編集し、1972年に出版)。ピーター・シンガーは、これに対してNew
York Review of Booksでこの本を批評し、 功利主義を土台にして議論を向けている。
スティーブン・ワイズ Prof. Steven_M._Wise
・法学者
・ハーバード大学、バーモント大学、ジョン・マーシャル大学、ルイス&クラーク法律大学、
タフツ代がうにて動物の権利の法(Animal rights law)を教えています。
・"Animl Legal Defence Fund"の元代表。
・"Center for the Expansion of Fundamental Rights"の創立者兼代表。
・ピーターシンガーの影響を受ける。
・著書には、
・18世紀奴隷としてイギリスへ連れてこられた黒人James Sommersettのことを詳しく書いた著書"Though the
Heavens May Fall (天が落ちたとしても)" (2005)の著者。Sommersett事件は、イギリスとアメリカで奴隷制度廃止への大きな運動の布石となった。
・人と動物の相対的知能について書いた"Drawing the Line" (2002)
・チンバンジーにも法的な権利が与えられるべきという主張を書いたRattling the Cage" (2000)
がある。
・1976年ボストン大学でJ.Dを取得。
・Wise & Slater-Wise, P.C. 法律事務所のパートナー弁護士。
スティーブン・ベスト Steven Best
・テキサス大学の哲学教授、活動家
・動物の解放運動を哲学的な面から議論することに専心した最初のグループ "Center on Animal Liberation Affairs" (CALA)共同創立者
・著書には、アンソニー・ニコラとの共著"Terrorists or Freedom Fighters" (テロリストか自由の戦士か)
・2004年、Animal Liberation Front (ALF)の広報を担当するAnimal Liberation Press Officeノースアメリカを共同設立した。
・2005年、内務省が、対テロリスト法を適用し、彼のイギリスでの動物の権利運動を先導することを妨害しようとしていることを彼に告げたが、それに対し、イギリスは”警察国家”になろうとしていると答えてから、注目を浴びるようになった。
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