ヘルプアニマルズ 世界飢餓と食糧危機では、動物の権利関連のブログやサイトであまりふれられていないコメ (トウモロコシではない)のエサ化とバイオ燃料のここ最近の1−2年の動きについて、そして食料危機・エネルギー危機・穀物生産・肉食について書いています。
世界の人口は70億を突破し、7人に一人が飢えています。穀物の価格(FAO食料価格指数)は2011年過去最高に。穀物は、バイオ燃料などに20%、家畜の飼料に35%が消費され、食べ物としては5割を切っています。食物が食べる以外の目的に使われています。エネルギー危機と肉食、紛争が食糧危機の大きな原因になっています。ここ数年の日本と世界の現状と課題をまとめました。
増加するコメのエサ化とバイオ燃料化1.バイオ燃料化 - エネルギー危機と地球温暖化がバイオ燃料化政策の原因です。![]() 左の図は、世界の穀物消費の内訳です。半分以上が食糧以外に使われています。
地球温暖化対策とエネルギー危機回避のため、ガソリンや軽油の代替として、穀物や植物から燃料を作ろうという取組がここ最近各国でなされており、助成金などが投入されています。例えばアメリカでは2012年、再生可能燃料の使用義務量を152億ガロン(トウモロコシベース152億、セルロースベース865万、バイオディーゼル10億)とし、2022年には360億ガロンを義務付けようとしています。これに対し、アメリカで2007年生産されたトウモロコシの25%がバイオエタノールに回され、今年比率は4割に達すると予想されています。日本では、バイオマス・ニッポン総合戦略推進会議において、2030年までに原油換算360万キロリットルが生産可能であると試算しました。
バイオ燃料の増産には広大な農地が前提です。マレーシアでは1985−2000年に伐採された森林の約9割がアブラヤシ(パーム油)の栽培のためでした。インドネシアでは、今後従来の5倍ほどの農地がアブラヤシ生産にあてられるとのことです。インドネシアでも収穫量の4割をバイオ燃料に割り当てる政策を出しています。アマゾンでは熱帯雨林が伐採され、サトウキビ畑に変えて、エタノール工場が建設されると報道されました。
森に暮らしていた野生動物たちは棲家をなくし、人との境界線に近づきます。そして危険だ、とか害獣扱いされ、殺され、絶滅に瀕しています。
バイオ燃料の消費では、二酸化酸素の排出はゼロとみなされますが、実際は森林伐採、栽培、輸送、加工などに化石燃料が使われており、すでに2007年ごろからアメリカでは FOOD Before FUELという反バイオ燃料キャンペーンが展開されています。
95リットルのエタノールの生産に必要なトウモロコシは一人の1年分の食糧と同じ量です。
2.コメのエサ化 - 農業基本計画
北海道など見た広大なトウモロコシ畑は家畜用のものでした。しかし日本では家畜に与える飼料用トウモロコシはほとんど輸入にたよっています。平成22年度の国産飼料自給率は前年度並みの25%でした。コメのエサ化の引き金となったのは、2005年に始まり2008年まで続いた穀物価格の高騰でした。穀物など食料価格は過去最大となり、飼料として輸入していたトウモロコシも大幅値上がりしました。政府は、それならば、家畜のエサとして自国で米を生産しようと助成金を投入し、推進のための政策を進めてきました。
2009年には米穀の新用とへの利用の促進に関する法律が施行され、2010年農業基本計画では、飼料自給率を38%にすることを目標に掲げました。そして2010年度 飼料用のコメ生産農家に対して、10アールあたり、最大8万円の支援金が支払われました。
しかし農地で家畜用米を作ることには問題があります。
飼料用コメを作るために農地を使えば、他の農作物を作る農地が減ります。 飼料用コメの価格は、人用の米の5分の1から10分の1です。家畜用に作られた米が、人用の米の流通にまぎれこんでくる可能性があります。 あまりにも買い取り価格が安いため、農家の収益がマイナスになることも考えられます。 そして多額の税金が使われることです。
3.その他肉食が環境へ与える問題"ベジタリアンになろう"のページから畜産の一般的な問題点。
●穀物の大量消費:
肉1kgを生産するには、エサとなる飼料用穀物が牛肉で11kg、豚肉では7kg、鶏肉では3kg必要です。 牛、豚、鶏を飼育するために、人間の4−10倍の餌を食べさせなければなりません。 これは、農林水産省「畜産物1kgの生産に要する穀物量」にも記載されています。
●水の大量消費:
●低い生産性:
●家畜のために使われる電力エネルギー
●森林破壊:
●環境破壊:
●動物体内の抗生物質
●殺すときの嫌悪感
世界人口は100億へ。先進国にむさぼりとられる後進国の土地・水・穀物
主な原因は、紛争、穀物の投機マネー化、バイオ燃料化、家畜のエサ化などで、紛争の影響も大きく、紛争以外は、本来の目的とは違う目的に使われていることが原因です。
例えば、2011年1月17日、スーダン南部で武力衝突があり、飢餓の危険が50万人に及ぶと報道されました。
先進国は、アジア・アフリカの土地を使い、バイオ燃料用のサトウキビや家畜用の大豆、先進国の人が食べるための穀物を作っています。貧しい国では、自国の国民のための食糧を十分に作れず、飢餓が発生しています。
これは先進国の自給率の低さに原因があります。
日本の食糧自給率は40%。先進国は裕福な暮らしをし、肥満の問題を抱え、食べ残しを捨てています。そしてその生活を維持するため、貧しい国の土地で自分の国用に穀物などを生産させ自国へ輸入しています。だから貧しい国は、自分たちの分がありません。
また、最近では、これに加えて、必要だから穀物を買うのではなく、投機の対象とされ、先進国によるマネーゲームの対象とされ、これも高騰の原因になりました。 2008年、。世界銀行は警告をだし、国連事務総長は、世界の経済成長や安全保障を脅かす可能性があるとの見方を示し、国連食糧農業機関は貧しい国での暴動を予測し、実際に暴動が起きました。 2005年から2008年に高騰した食料価格により、エジプト、カメルーン、ハイチ、ブルキナファソ、チュニジア、バングラディッシュなど20か国以上で暴動が起きました。フィリピンでは、政府米を求めて食糧庁の事務所前に数百人が列を作り、パキスタンでは食糧の配給制が復活しました。バングラデシュでは、軍が兵士にジャガイモを食べるよう命じました。
穀物が高騰して一番苦しんだ人たちは、穀物を先進国のために作っている国々でした。
そして2011年、食料価格指数は、全体としては、過去最高を記録しました。
食糧危機をなくすため必要なこと紛争・戦争の解決 節電 バイオ燃料の見直し 食糧自給率をあげるための政策 家畜を減らし、肉食の見直し。これが大きいです。 自然災害に備えるための備蓄穀物を増やす 雨や放射線の影響を受けない室内での作物生産の増産の研究 主食となる穀物な投棄対象として認めない 国際機関へ肉食の見直しを世界規模での目標とするよう意見を出してください。 CGAIR(国連と世銀が中心になって設立した国際農業研究協議グループで1950年代から90年代にかけ、世界のトウモロコシ、米、小麦の平均収穫量を2倍以上に増やすことに成功した)
映像 5秒に一人 飢えで亡くなっています。
映像2
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10月31日, 2011年![]() 世界人口は70億人に。2050年には90億人、2083年には100億になると予測されています。. 2007-2008年 食料価格が過去最高に![]() 2005年から2008年にかけ、小麦、トウモロコシ、米の価格が過去最高になり、チュニジア、エジプト、バングラディッシュ、ハイチなどで暴動がおきました。 |

バイオ燃料のために農地が使われれば、その分、食料生産に使われる農地が減ります。またそれが穀物の値段に反映し、価格の高騰が起こります。さらには森林をもやし、CO2も大量に発生します。京都議定書でバイオ燃料を消費しても二酸化炭素の排出はないものとみなしたとしても、実際には様々な課題があるのです。

