競走馬の末路:競馬、馬肉、馬の輸送他
このサイトでは、動物の利用の現状を知っていただきたく、動物の写真や動画を掲載しています。
目を覆いたくなるような悲惨で残酷な写真ばかりです。動物の置かれた事実を伝えるためサイトの意図を理解し、あらかじめご了承ください。ご了承いただける方のみ、読み進んでいただきたく思います。
産業動物は、”命”として扱われず、お金を産ませるモノのように扱われています。動物たちの命の剥奪は、社会の中で当たり前に行われています。
動物関連作業において、動物の扱い方、飼育、輸送、殺す方法には、改善する余地があります。
ページ<あなたにできること>をご覧頂き、できそうなことがあれば実行してみてください。
ニュース等メールマガジンで配信しています。ご希望の方がいましたら、 メールにてお知らせください。
馬は家畜であり、経済動物です。
人の娯楽である競馬の為に産まれさせてる命。
利益を産まない=役にたたないとすぐに殺され肉にされ、使い捨てにされています。
馬は毎年たくさん4-5千頭輸入されてもおり、繁殖もさせています。
最近は、イベントでの動物虐待行為や、引退馬に余生を送ってもらうために活動されている人々の事がニュースになるようになりましたが、殺される頭数のわずかでしかありません。
競馬業界では、2011年4月、全国の地方競馬において競走ルールが一部変更され、鞭の不適切な使用を制限するなどとなりました。その後、何度かルールは改訂されています。引退場についても内側からも救済の動きがあるようです。
内外一体になって救われる馬を増やしていければと思います。
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軽種馬のリモート売買
2021年に入り、軽種馬のリモート売買が始まりました。コロナの影響と考えられます。
競走馬の末路。ほとんどは用済みになれば殺され、肉として売られます。
馬の屠殺映像:
PETAが日本の熊本県の屠殺場で行った調査で、サラブレッドの最期の瞬間を映像に収めました。
馬は殺される前に、体に水をかけられ、何がこれから起こるのかわからない恐怖を味わいます。馬はパニックになりました。端綱がはずれて屠殺場の中で逃げました。しかしすぐにつかまり、殺されました。
アメリカで優秀な競馬馬だった馬が日本に種馬として輸入され、その後、用済みになり、屠殺され、馬肉にされたことは、てアメリカで大きな疑問を持って報道されました。
馬の屠殺現場調査 | Japanese Horse Slaughterhouse Investigation
全米サラブレッド競馬協会へ意見を送ってください。
殺された名馬
1つの例として象徴的な事がありました。
アメリカで優秀な競馬馬だった馬が日本に種馬として輸入され、その後、用済みになり、屠殺され、馬肉にされたことは、てアメリカで大きな疑問を持って報道されました。
名馬フェルディナンドは、用済みとなり殺されました。熊本での屠殺の映像が明るみに出ました。
毎年、何千頭もの馬がアメリカから日
本の厩舎に売られています。
その厩舎の90%以上の馬は、屠殺場でその一生を閉じます。
日本のほとんどの屠殺場では、馬は、恐ろしい最期を迎えます。
馬は殺され、切り刻まれ、犬用のフードや人用の食品になります。
PETAが日本の熊本県の屠殺場で行った調査で、サラブレッドの最期の瞬間を映像に収めました。馬は殺される前に、体に水をかけられ、何がこれから起こるのかわからない恐怖を味わいます。馬はパニックになりました。端綱がはずれて屠殺場の中で逃げました。しかしすぐにつかまり、殺されました。
日本では、2008年、20,000頭の馬が屠殺されました。 アメリカでのサラブレッドの繁殖させすぎが、その原因の一旦を担って います。
アメリカでは、競馬馬は消耗品であり、命を搾取されています。 何万もの子馬が貪欲な競馬産業のために生産されますが、競馬馬として 使えなくなったときの対応は何もたててないのです。
競馬界でスターであった馬でさえ例外ではなく、屠殺場で殺されることもあります。
ケンタッキーダービー(アメリカクラシック三冠の第1冠として、ケンタ ッキー州・チャーチルダウンズ競馬場で行われる競馬の競走)で勝利し たフェルディナンド*1は、日本のブリーダーに売られました。その数年後、 フェルディナンドは屠殺場へと売られました。
(*1: フェルディナンドは日本に種馬として売られました。最期は殺され馬肉にな ったとして、2002年にはアメリカで問題となりました。,このことについ ては、アメリカの馬肉禁止の動きについての記事の中で、朝日新聞が2 005年6月に報道しています。)
アメリカでは馬肉禁止という流れの中で、2007年Dlta Airline, Amerikan Airlineが馬肉輸送を中止しました。
PETAは、ダービーとプリークネス(アメリカクラシック三冠の第2冠と して、メリーランド州・ピムリコ競馬場で行われる競馬の競走)で勝利 したカリズマティック、ウォーエンブレム*2(*2ヘルプアニマルズ 注:カリズマティックは、種牡馬として日本に輸入された。)は、現在 日本のブリーディング場にいます。種牡馬として用済みになったとき、 彼らはどこで終わりを迎えるのでしょうか。
馬商と記者のやりとり
名馬ファーディナンドの最期 (外部サイト あしたへの選択)
アイスランドでは現在、5,000頭以上の馬が、国内に119ある「血液農場」のいずれかに閉じ込められています。
これらの施設では、農家が生きている妊娠中の馬の血液中のホルモンを取り出します。
夏の間、牝馬の血液を採取して粉末にし、他の農家に販売・出荷しています。
このホルモンは、牛、豚、羊などの家畜に自然な状態よりも多く繁殖させるために使用されます。
ある潜入ビデオでは、妊娠中の雌馬を殴ってから "拘束箱 "に押し込んで閉じ込めています。
拘束された後、馬の頸静脈に巨大な針が押し込まれ、恐ろしい量の血液が採取される。アイスランドの農家は、国際基準の4倍もの血液を採取しており、1頭の馬から5リットル(1.3ガロン)の血液を毎週、8週間連続で採取しています。
妊娠中の馬の血液は、自分たちが生きていくために必要なだけでなく、子馬に必要な栄養を与えるためにも必要なのです。
アイスランドの人たちは、この残酷な習慣に反対する声を上げており、欧州議会はこの血液ホルモンの輸入禁止を検討している。無防備な馬を助けるために、私たちは彼らと共に行動しなければなりません。アイスランドの議員に "血液農場 "を禁止するよう伝えてください!」。
政府は、農家が妊娠中の馬の血液を採取して傷つけることを許可するのを止めなければなりません! → 署名ページへ
2022/11/7 牝馬の「血液牧場」、動物愛護団体が非難 アイスランド
渡辺牧場(引退馬の養老牧場)
競走馬や乗馬の引退馬、休養馬の預託を行う養老牧場を経営している北海道浦河の渡辺牧場。引退馬の預託業務について、10年以上前から生産と並行して行ってきましたが平成23年より生産を止め、 「引退馬の養老牧場」として、一本化しました。
ジオファーム八幡平
馬と人との共生への第一歩。 「Food Action for Horse's」は、ジオファーム八幡平がスーパーマーケットや飲食店、宿泊施設などとともに取り組むプロジェクト。
ジオファームが目指すのは、馬が自活できて、馬もハッピーで関わる人々にもハッピーが広がる仕組みづくり。 馬厩肥をベースとした伝統的なマッシュルームの生産量を増やすには、馬たちの存在が不可欠です。 マッシュルームを栽培した後の廃菌床も堆肥化する事で、最高の有機肥料になります。そのマッシュルーム堆肥を使った農作物の栽培で、地域の循環型農業の輪も広がります
オープンセサミ
荒尾競馬場閉鎖の際、馬を何頭か引取った団体です。
私たちは人の為に働いてきた馬達の幸せな余生を育む団体(第二種動物取扱業者)です。
人間に『老人ホーム』があるように引退した盲導犬に『引退施設』があるように
役目を果たした馬にとってのいわば『老馬ホーム』です。
競走馬や乗馬クラブで働いていた馬のほとんどは役目を終えると廃棄処分されたり潰されてしまうのが現状です。
なぜなら、使い物にならない馬は生かしておいてもお金が掛かるからです。
ここの馬達は、処分される前に引き取られ『人の心を癒す』という新たな役目を果たしながら穏やかな余生をおくっております
NPO法人アヴニールファーム
大阪にある引退馬の養老牧場
引退競走馬等を中心に保護や愛護、その活動を行う人材の育成や雇用機会創出に関する事業を主として活動。
引退馬
東関東馬事専門学院
引退馬の殺処分を減らしたい!競馬を引退し行き場のない引退馬をオーナー所有のまま預託へ!/競走馬を引退後、一定の期間内に乗馬で活用できる馬へ再調教、馬主が支払う引退後の預託費を大幅軽減へ(馬の年金制度)
◆引退馬、引退競走馬(オーナー所有の預託制度)東関東馬事専門学院
引退競走馬の養老・余生等を支援する事業(2022年度)
引退競走馬の養老・余生等に関する取組みを行っている団体等(引退競走馬のセカンドキャリア促進のための活動と併せて、これを実施している者等を含む。
ふるさと納税で、引退馬を守る取り組み
競馬で沸かせたあの馬は今…引退馬を守りたい!馬たちに明るいセカンドキャリアを
荒尾競馬場閉鎖、そして、その後 ー ガーデンは元気だという事です。
2011年12月23日に荒尾競馬場は閉鎖になりました。
保護された馬 ガーデンについて
荒尾競馬場が閉鎖された際、3頭の馬を受入れ、保護された方がいらっしゃいました。その方に2021年、夏お話を伺いました。2頭は現在はいなくなっており、現在も生きているのはガーデンという名前の1頭だけだということです。元気にしているとのことです。 (2021年4月現在)
ガーデンを引き取ったのは、<ファームサンクチュアリ オープンセサミ>。ホームページには、ガーデンの写真もあります。
ぜひ<ファームサンクチュアリ オープンセサミ>を支援してください。
・検疫に到着し、3時間以内に立つことができなければ処分される。(※注:動物の状態を踏まえ所有者(輸入者等)が殺処分するかどうか決定することになる。)
・国内で馬は年間7000頭位生産されていると思うが、そのうち、競走馬などとして生存しつづけるのは1000頭ほどで、残りほとんどは処分される
・馬は30年ほどは生きると思うが、天寿を全うする馬は全体の1%ほど。
・ 競走馬などは 審査が何重にもあり、審査に通らないと、処分される。
・ガーデンの昔の写真、今の写真、今の様子
法律の問題点:
・家畜であり、売買などにより利益をあげることが可能な馬を、動物愛護2種で登録することが大変むずかしい。犬や猫であれば、1種から2種に変更するのは2週間ほどあれば可能かと思うが、馬の場合、この方の場合は書類を揃えて、何度も関係部署と話しをして、10ヶ月もかかった。
荒尾競馬場閉鎖
2011年競馬場閉鎖の当時、馬の救済などを求めて活動されていたブログで紹介させていただいた2つの団体様は、2021年現在、荒尾競馬場の馬の保護などはされていません。
この情報をくださったガーデンを保護し飼育されている方は以前ブログに書いた以下記載の団体の方ではありません。
荒尾競馬の馬たち ひらけゴマで呼びかけておられた団体様は現在は主に地域猫活動を中心にされておられるとのことです。
作品情報より: JRAが主催する中央競馬の2018年度の売上は2兆7000億円。大きな盛り上がりを見せる一方、競馬で走ることができなくなった馬たちの『その後』については、これまであまり語られることはありませんでした。
多くの馬たちが、天寿を全うする前にその生涯を終えている―――。
競馬産業に関わる人々の中で長らく暗黙の了解とされていた、この引退馬の課題について、当事者たちは何を思い、どう考えているのか。その答えを探して私たちは、競馬をこよなく愛するファン、馬主、調教師、生産者、馬を生かしたビジネスを展開する経営者など、さまざまな立場で馬と関わる人々を訪ねました。そこには、馬を尊敬し、馬と真摯に向き合う人々の姿がありました。馬を愛する人たちの声が大きな力に変わり、今、確かに、新しい風が吹き始めています。
「人と馬がこれからも共に生きていくために必要な事とは?」決して善も悪もない、正解も不正解もないこの問いの答えを、皆さんも一緒に探していただけたら幸いです。
・馬のアニマルフェアについて (馬事協会)
・馬のアニマルフェア飼養管理確立事業の時の資料 (2009年の古い資料)
・農水省が出している報告書 馬をめぐる情勢 2021年11月 (pdf)
・競走馬リハビリテーションセンター(常磐支所)
競走馬リハビリテーションセンターは、現役競走馬のリハビリテーションを専門とする日本で唯一の施設。競走馬リハビリテーションセンターでは、療養中の馬を見学することができます。
・馬の統計
・東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催に伴う係留施設の利用制限について
・動検時報
馬肉がタブーの国
イギリス、アイルランド、オーストラリアでは馬肉はタブーとされ、イスラエルの正統派ユダヤ教徒は宗教上の理由で馬肉は食べません。
アメリカは二転三転
アメリカでは、 2006年食用を目的とした馬の屠畜を禁止する法案を可決し、アメリカにあった最後の3つの馬の食肉処理工場は閉鎖されました。
しかし2013年ニューメキシコ州の食肉会社は食肉工場の開業に向け準備を整えたとし、再開しようとしています。
2021年現在、多くの動物保護団体が反対運動を行っています。
馬は、混雑したトラックの中で、食事も水も休息もなく、一度に24時間以上も輸送されます。馬は輸送中に重傷を負ったり、死亡することも少なくありません。
馬はもともと気が弱いため(闘争・逃走反応が強いため)、正確な屠殺前処置が困難です。その結果、馬は何度も打撃を受け、時には意識を保ったまま解体されることもあり、痛みのない迅速な死を迎えることはできません。2007年に国内最後の工場が閉鎖される前に、米国農務省は食肉処理のパイプラインにおいて、馬の残虐行為が横行し、体から突き出た骨折、皮一枚でぶら下がった目玉、ぽっかりと開いた傷口などの重傷が記録されています。
アメリカにあった最後の3つの馬の食肉処理工場では、低所得で危険な仕事をわずかに提供するだけで、地域経済の活性化にはつながりませんでした。2007年に工場が閉鎖されるずっと前から、工場はその役目を終えていました。
関連リンク
2013/4/19 米、馬肉生産再開に賛否両論 米ニューメキシコ州の食肉処理会社、バレー・ミートは国内の馬肉生産が解禁されて以来、全米初となる馬の食肉処理場の開業にこぎつけることができそうだ。同社唯一の従業員で自ら馬を解体するほどの馬肉愛好家、ティム・サピントン氏は開業に向け馬を仕入れる準備を万端整えている。
◆動物保護団体が反発
You can help fight horse slaughter: HSUS
Fact about horse slaughter: HSUS
2021年5月4、座り込む馬を蹴り上げる 騎手ときゅう務員らを書類送検されたというニュースがありました。
競技に出ているのは馬の一生のうちほんの少しの時間です。
表に出ていない馬の時間、家畜としての一生を考え、イベントに使うことについて考えるきっかけになってほしいです。
オリンピック競技用に、ヨーロッパ、豪州、米国等から約400頭の馬が輸入されました。
オリンピック用の馬の輸入手続きは、通常の輸入馬とは異なります。
獣医師により常に健康管理され、検疫も通常の係留場所ではなく、馬事公苑など特別に指定された場所へ速やかに移動されます。
この方式はBubble to Bubble concept (清浄区域から清浄区域へ)といわれています。
400頭の馬のうち、競技が終われば繁殖用になる馬もいます。馬伝染性子宮炎検査で陰性が確認できれば繁殖用に転用することを認めています。
一般的には、競技用の馬は、人の手によって生まれ、用済みになれば殺され、食用に回されています。
競技に出ているのは馬の一生のうちほんの少しの時間です。
表に出ていない馬の時間、家畜としての一生を考え、イベントに使うことについて考えてみてください。
2021/5/1 馬を蹴るなどを行為がニュースで報道されました。JRAへ意見を送ってください。
(意見例)
競馬に使われる馬について、抜本的な見直し、改革をしてください。
何重にも試験があり、パスしないと殺される仕組み。認定から外れたら殺され、食肉になる仕組み。一生懸命頑張って一握りの馬がやっと競走馬になれでも、引退したらほとんどが殺され肉にされる仕組み。生き残れるのは、ほんの一部の種牡馬・繁殖牝馬のみ、という仕組み。
この全体の流れを変えるための大改革を行ってください。議題にあげ、今後の課題としてください。
日本中央競馬会は農林水産大臣の監督下にある全額国出資の特殊法人です。
競馬には日本中央競馬会が主催するものと、地方自治体が主催するものとがあります。日本中央競馬会は農林水産省の監督下の組織です。
農水省へ意見を送る。
輸入される馬の数と用途
2015-2020年の馬の輸入数
最近は5000頭前後の頭数が輸入されていました。 多くは肥育用です。乗用、競争用、その他という用途もあります。その他とは展示や興行をさします。
しかし2020年はほぼ半減しています。
これはコロナウイルス感染症の世界的流行で、航空便の停止や減便などが関係していると考えられます。
また、先進国へ輸出も毎年140~200頭の間でされています。競争用と繁殖用でほとんどをしめます。
輸入元の国 (2019) クリックで拡大
カナダからの肥育用がほとんどです。2019年は4,760頭が輸入され、その約88.5%がカナダからの肥育用です。この状況は過去も同様です。クリックで拡大します。
全体の数から見ると、肥育用が全体の68%と最も多く、4251頭となっています。
どこから入ってきているかというと、繁殖用はアメリカからが多く、乗用はベルギーから、競争用はアメリカから、肥育用はカナダとフランスです。
国内の輸送先 (2019) クリックで拡大
北海道熊本などが大半を占めています。
繁殖用 122頭のうち、ほとんどがサラブレッドで北海道に送られています。競争用は203のうち、半数以上の134が北海道、あとは滋賀や栃木に送られています。
乗用では栃木や千葉などへ数十頭が送られている他、東京神奈川を含む各地へ送られています。
肥育用の馬は、日本でしばらく飼育されたあと、殺されて馬肉にされます。生きたまま輸送するのは肉の鮮度を保つためです。
肥育用4215のうち、約半分2,350ほどが熊本へ、1009が青森県へ送られています。
日本に到着するまでに死亡する馬の数
2003-2019年の馬の日本到着時(到着後)死亡数 クリックで拡大
輸入される馬のうち、日本に到着した時点で死亡している、もしくは到着後に死亡した馬の数です。
2003年から最新の統計の2019年までの17年の数字を見ると、毎年、死亡率は輸入数の0.5-1%、非常に多い年が2度ほどあります。
数にして、通常では20頭~70頭、多い年は200頭近くが死亡しています。死亡している馬の多くはカナダから肥育用に輸入された馬です。
以前は輸入の馬も、3ヶ月以上飼育すれば国産として表記
2004年までは、外国から生きたまま輸入し、国内で3ヶ月以上飼育した後にと畜して生産した家畜の肉は「国産」と表示できる特例(いわゆる3ヶ月ルール)がありました。
そのため、カナダなどから馬を輸入し、その後3ヶ月以上国内で飼育すると、国産(熊本産等)と表記されていました。
2004年にJAS法が改正され、「最も飼養期間の長い場所を原産地として表示すること」になりました。
その後2017年にもJAS法は改正され、JASの対象は、モノ(農林水産物・食品)の品質に限定されていましたが、モノの「生産方法」(プロセス)、「取扱方法」(サービス等)、「試験方法」などにも拡大しました。
(参考リンク)
JAS法改正のポイント
実はほとんど流通しない「熊本県産」の馬刺し。年間生産数は数百頭だけ!?
海外で馬の活動をしている団体が撮影し公開している映像です。
Draft horses unloading in Japan - defend horses canada
Live Exports - defend horses canada
輸入された馬について検疫所での扱い
動物検疫所への質問と回答(2021年):
Q1:馬を含め輸入される動物は、3時間以上経過してもたてないと処分されるという話を馬を保護した方から聞いたことがあるが、それは事実か?
A1:
・係留期間中の輸入動物が「3時間以上経過してもたてないと処分される」という所内規則等はない
・係留期間中の輸入動物については、家畜伝染病予防法第46条に基づき特定の伝染性疾病の患畜や疑似患畜について、所有者に殺処分を指示するまたは緊急の必要があるときは家畜防疫官が自ら殺処分することはありますが、これ以外のものについては、動物の状態を踏まえ所有者(輸入者等)が殺処分するかどうか決定することになる。
Q2:輸入される動物の動物福祉の根拠となる独自の指針や基準などは動物愛護法以外にあるか?
A2: 係留期間中の輸入動物の飼養管理(給餌、清掃等)は輸入者の責務となり通常は輸入者に委託された業者(飼養管理業者)が担当する。飼養管理業者へは検疫所から、動物の健康に影響を及ぼさないよう、家畜の飼養衛生管理基準を踏まえた適切な管理について指示をする。
Q3:この関係で意見を届ける場合、窓口は農水省のアニマルウェルフェアを担当する部署になるのか?
A3:検疫中の動物の管理等に関するご質問・意見は、動物検疫所へ連絡してほしい。
動物検疫所
e-mail: aqs.yokkikaku@maff.go.jp
FAX: 045-754-1729
HP: http://www.maff.go.jp/aqs/
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