|
|
種 類 |
EUテスト番号 |
代 替 法 |
評価状況 |
評 価 の 見 込
短期間=2003年迄, 中期間=2006年迄, 長期間=2010年迄。 |
|
|
▲ |
急性致死毒性
|
B. 1bis
B.1tris
B.2
B.3 |
1. NRU アッセイを含む、Balb/c 3T3 細胞やヒト角化細胞における基本的な細胞毒性テスト
2. 基本的な細胞毒性に関するQSAR
|
1. NICEATM-ECVAM でバリデーション中
2. R&D
|
中期間
|
- 3T3NRUアッセイなどはすでに広く使用されている。化学物質の優先順位付けやin
vivoでの開始量決定にすぐに使用可能。
- 今後はQSARや細胞毒試験の開発とバリデーションを通して、急性致死量の決定のため使われるげっ歯類の数の削減と、代替法との置換に務める。
|
|
◎ |
皮膚腐食性
|
B.40 |
1. ラット皮膚TER
2. ヒト皮膚モデル(EPISKIN, EpiDerm)
3. CORROSTEX
4. QSAR とエキスパートシステムルールベース
|
1-2. ECVAMにて評価済み、EUレベルで受け入れられている。
3. ECVAM で評価され、ECVAM/ESACで承認
4. R&D
|
1.〜3.これらのモデルのために新たにバリデーションは必要ないが、新ヒト皮膚モデルのバリデーションの可能性はある。
|
- EUでは代替法の受入れが既に行われており、動物を使った実験は禁止されている!
-分類やラベル標識などの有害性の特定には、適切なpH 試験とin vitro試験に基づいて決定されなければならない。
- ラットの皮膚TERアッセイやヒト細胞モデルを用いた試験が推奨されている
|
|
▲ |
皮膚刺激性 |
B.4
|
1. ヒト皮膚モデル (EPISKIN,EpiDerm)
2. 皮膚完全機能試験
3. 豚耳試験
4. QSAR とエキスパートシステムルールベース
|
1.〜3. ECVAM 事前評価済み
|
1.〜4.中期間
|
- in vitro 試験はすぐにでも優先順位付けに使用できる。
- 現在、もっとも適切な方法は、ヒト皮膚モデルアッセイ (EpiDermやEPISKIN) やマウス完全機能試験(SIFT)である。
- リスク評価の目的では、単なる細胞毒性判定ではなく、皮膚刺激を予測しうる、新しく、機構的メカニズムに基づいたエンドポイントの実用性を評価する必要性がある。また既存のin
vitroモデルも改良必要がある。
|
|
▲ |
眼刺激性
(日本では厚生科学研究班により、細胞毒性試験による代替法が有用と結論を出しているが、欧米で検証されるに至っていない)
|
B.5
|
1. BCOP 試験
2. HET-CAM
3. 単一ウサギ眼試験
4. 単一鶏眼試験
5. フルオレセインリーケージアッセイ
6. ニュートラルレッドアップテイクアッセイ
7. ニュートラルレッドリリースアッセイ
8. 赤血球溶血試験
9. EpiOcularアッセイ
10. EYTEX
11. QSAR とエキスパートシステムルールベース
|
いくつかバリデーションが行われたが、妥当性が確認されたものはない。
試験で得られたデータは行政機関にてにケースバイケースで受け入れられている。
|
1〜9 中期間
10 推奨できない。
11 短期間
|
- 十分な品質な動物実験データがなく、代替法のバリデーションのネックになっている。しかし、BCOP
やHET-CAM、IRE や ICE からのデータはは、いくつかの関係官庁に認められている。
- OECD ではウサギを用いたドレイズテストの削減や改良のため、Tiered試験法が認められている。
|
|
X |
皮膚感作性
|
B.6 |
1. プロテイン-バインディングア
ッセイ
2. 樹状細胞、ランゲルハンス細
胞、ヒト皮膚モデル等の、細
胞ベースのシステム
3. QSAR とエキスパートモデルのルールベース
|
R&D |
1. 中期間
2. 中期間
3. 短期間
|
- QSARやDEREK、表皮モデル、樹枝状細胞培養等、多くの方法があり、優先順位付けに利用できる。
動物実験が必要な場合は、モルモットを使用したLLNAでなく、マウスを使用したLLNAが使うべき。
- in vitro試験として採用されるには、分類やラベリング、用量反応評価などの研究や評価がさらに必要。
|
|
X |
呼吸器感作性
|
No Annex V method |
|
R&D
|
長期間
|
-仕事でアレルギー物質にふれる状況を想定したケースにおいて、この試験は重要。現状では置き換わる代替法がない。さらなる研究開発が必要。
|
|
▲ |
バイオキネティクス |
B.36 |
下記を含む多くの代替法がある。
1. バリア機能のためのin vitro 、QSARモデル
2. 代謝のためのin vivo モデル
3. 代謝のQSAR とエキスパートシステムルールベース
4. バイオキネティックスプロセスの数学的モデル
|
R&D
皮膚バリアのin vivo試験で得られたデータは、ケースバイケースでに受け入れられている。
|
1. バリア機能のQSARモデルは中期間、in
vitroモデルは長期間
2. 長期間
3-4 長期間
|
(バリア機能)
- logPや分子量特性に基づく細胞浸透性QSARモデルは、受動拡散により生体障壁を越える化学物質を特定でき、優先順位付けに利用可能。
- 多くの経皮吸収のin vitro 試験が利用可能で。完全なADME評価には動物実験が必要だが、毒性の試験のためだけなら、in
vivoも利用できる。
- 消化管吸収には、Caco-2細胞モデルが化学物質の優先順位付けにおいて高い処理能力を持つスクリーニングであると考えられている。しかし更なる予測能力の評価が必要である。
- 化学物質の血液−脳関門通過を評価する多くのin vitro システムが開発中。プリバリデーションの前に更に研究が必要。
(生体異物代謝)
- 代謝経路や代謝を介した毒性作用、代謝的安定性、酵素阻害を特定する様々なin vitroが存在し、メカニズム情報を得ることができる。他の試験は酵素誘発評価(Tier
2)と多型性作(Tier3 )にも利用可能。EU化学物質ポリシーへの実装に重要な懸案はTier2, 3試験が必要かどうか、必要な場合、総トン数はどのぐらいかが重要な問題となる。
(生理学に基づくバイオキネティクスPBBK)
- PBBKモデルは、物理化学的、生理学的そしてin vitroのデータの総合評価によりADMEのプロセスを表現可能。
ターゲットの組織・システムを特定したり、暴露のルートや種の違いから外挿するのに利用できる。
|
|
X |
ターゲット組織の毒性、全身毒性
|
B.7
B.8
B.9 |
下記に関するc細胞特異的毒性のためのin vivo システム開発中。
1. 肝毒性
2. 腎毒性
3. 神経毒性
4. 内分泌かく乱システム毒性
|
R&D |
1. 中期間
2〜4.長期間
|
- 肝臓、腎臓、神経系、内分泌かく乱システムに注意を向けなければならない。
- 肝機能は代謝を介した毒性に影響を受け、腎機能はバリア機能の欠損により影響を受ける。
- 神経毒性に関する広範囲のエンドポイントを研究するため、多くのin vitro システムが開発中。
- いくつかの代替法の組合せ利用により、実験に使用する動物の数の削減が可能な領域である。
|
|
X |
慢性毒性 |
B.26-B.30 |
数多くのin vivo システムを開発中。
特に下記のためのものが多い。
1. 肝毒性
2. 腎毒性
3. 神経毒性
|
R&D
|
1〜3 長期間
|
- 動物実験で有害性が試験されており、動物実験へ依存している現状を、いくつかの代替法の組合せに基づいた統合研究法の開発が待たれる。
- 現在、肝臓、腎臓、脳から由来するin vitro研究が行われている。
-慢性毒性のin vitro システムは、急性毒性より複雑。だからといって、長期間のin vitroシステムをを排除してなならない。
スクリーニング試験に高いスループット能力に現時点で焦点をあてるべきではない。
|
|
▲ |
遺伝毒性
|
B.10-B.25, B.39 |
遺伝子突然変異の試験
1. バクテリアリバース突然変異アッセイ(Ames)
2. 哺乳類細胞突然変異アッセイ(例: マウスリンパ腫アッセイ)
染色体異常誘発の試験;
3. 染色体中期分裂分析を用いたin vitro染色体異常誘発アッセイ
4. in vitroマイクロマス試験
5. QSARとキスパートシステムルールベース
|
1-4 の試験で得られたデータは、行政期間で受け入れられている。
4 現在、バリデーション中
5. R&D
|
|
- QSAR,エキスパートシステム、in vitroアプローチは、すぐにでも、遺伝毒性や発がん性の追加検査の優先順位付けに利用可能。
|
|
X |
発がん性
|
B.21
B.32
B.33
|
1. シリアハムスター胚細胞転移アッセイ
2. Balb/c3T3細胞転移アッセイ
3. 3D侵襲性アッセイ
|
1-3 R&D |
1-3 長期間 |
- 膨大な化学物質の発がん性試験には、げっ歯類のバイオアッセイは適していない。それは科学的理由のみならず、かかる時間、コスト、大量の動物が使用される観点からも言える。信頼できる代替法が望まれる。
|
|
▲ |
生殖毒性
|
|
1. 全胚細胞アッセイ
2. 胚細胞システム試験
3. マイクロマスアッセイ
4. セルトリ細胞ライン
5. ライディ細胞ライン
6. 精子の運動性、形態学テスト
7. FETAX
|
1-3 ECVAMにて評価済み |
1-3 受け入れ準備段階
予測モデルが改善されるべき。
4-6 長期間
7.推薦できない
|
- 胎児毒性の評価には、ES細胞、全胚培養、マイクロマス試験がすぐにでも利用可能。
ES細胞試験は、ハイスループットで、かつ、数多くの妊娠動物を殺さずにできる。
- 代替法がなく、動物実験が必要な領域。少なくとも生殖毒性にはまだしばらく動物実験が行われる。短期的目標は使用する動物の数の削減や苦痛を減らすことになる。 |
参考サイト OECD, ECVAM, 日本化学工業協会 参考論文 OECD Test guideline for chemicals, ECVAM
report
(追加予定項目) - 表1の代替法の具体的な概要説明 - OECDガイドラインの概要は表2(作成中) -
既存および今後さらに期待される代替法技術の概要説明 -- QSAR, 細胞、細胞内物質測定, in silicoなど - 化学物質規制の比較(欧米日本) REACH,
ICH, 日本化学工業協会 - 用語の説明 (Annex V, ADMEなど