原文は
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潅流細胞培養の細胞膜浸透性は、[3H]ー
2ーデオキシーDーグルコースー6ーりん酸の
流出で判断され、化学薬品の細胞毒性作用の
表示とする。
連絡先;スエーデン(詳細は原文参照)
論理的説明
試験期間中は、従来の培養法より安定した環境の
潅流試験槽の中で、細胞の培養を維持する。
試験化学薬品の細胞毒性は、原形質膜への損傷能力で
評価する。次にこの作用は、その細胞の2ーデオキシーD−グルコースー6ーりん酸
の流出の測定で数値化する。
細胞毒性損傷の表示としての、細胞膜透過性の使用;
毒性媒体が細胞に辿り着く際、最初に遭遇する障壁は
原形質膜である。この要因にプラスして、多くの化合物からの攻撃を受けやすい理由
は、原形質膜の、
生命維持を規制する数多くの先天的
メカニズムと、その化学的構成のためである。
つまり細胞膜への損傷は、細胞毒性の優れた表示となる。
細胞膜浸透性の研究において[3H]ー2ーデオキシーDーグルコースのプローブと
しての使用;
このプローブは、単細胞培養で変化する
通常の細胞膜透過性を判定するための、適した
手段であることが証明されている。Dーグルコース
類似体としての2ーデオキシーDーグルコースは、
グルコース輸送システム経由で細胞に敏速に
吸収され、予想どおりその後、ヘキソナーゼを
伴う反応においてりん酸化する。
生成物の2ーデオキシーDーグルコースー
6ーりん酸が細胞内に蓄積する理由が
いくつかある。;ヘキソナーゼは
フィードバック阻害ではない。生成物は
代謝的に不活性細胞膜であり、この化合物への
透過性は非常に低い。
よって細胞膜が無傷の時、
2ーデオキシーDーグルコースー6ーりん酸の濃度が
細胞内で上がる。代謝体が[3H]ーグループを
維持する方法で、元の化合物はトリチウム化
が可能。
よってトリチウム化した基質をもつ細胞の培養の
結果は、細胞内でのトリチウム化生成物の蓄積となる。
その後に、外部が汚染しているトリチウムの
除去(そして試験化学薬品への暴露)で、
細胞から拡散した[3H]ー2ーデオキシーDーグルコースー6ーりん酸の検知が可
能になる。
何らかの方法で細胞膜が損傷していない限り、
この拡散率は非常に低いと予想される。よって
生成物の漏出は細胞膜損傷の程度を示し、これが
化合物の細胞毒性に関係してくる。
基本手順
試験前に、細胞を細胞組織培養グレード皿で4日間
成長させる。この期間後2時間、グルコースはなしで、
[3H]ー2ーデオキシーDーグルコースと
共に培養する。培養を終了し、非常に冷たい
PBSを追加して[3H]ー2ーデオキシーDーグルコースの痕跡全てを除く。
次に培養を潅流試験槽に移し、様々な濃度の
試験化合物で補われたPBS(D−グルコースを含む)と
共に37Cで1時間潅流する。
代謝体[3H]ー2ーデオキシーDーグルコースー6ーりん酸の流出速度は、シンチ
レーション・ガラス瓶で
5分ごとに集めた微量の潅流で測定する。
試験の終わりに、細胞はNaOHに可溶化し、
シンチレーション・ガラス瓶に移され、HCIと中性
する。潅流サンプルとその細胞の放射能は、
液体シンチレーションで測定する。試験の終わりに
細胞に残る放射能は、試験の初めに存在した
ものと関係があるので、漏出が
起こったであろうことを示す。
潅流サンプルの放射能分析で得た結果を使用することで、
試験化学薬品の濃度、時間に対して漏出を
企てることが可能。管理状況と比較して、
試験化学薬品に暴露した細胞からの漏出の
増加(例;潅流中の放射能レベルが高い、
または細胞から損失が明らかに多い)は、細胞毒性
作用の表れとみなす。
重要評価
試験化学薬品への細胞の維持と暴露、
その細胞毒性(細胞膜損傷で示される)の評価が
比較的シンプルな方法でできる。この手順は
異なる細胞種類にすぐに適合できる。
この検定法は感度が高く、再現可能である。
不安定な細胞環境をもたらす従来の培養手順より、
潅流試験槽を使用したin vitroでの細胞培養には
いくつか利点がある。;栄養素とpHレベルの降下、
濃度内の代謝体の増加継続、酸素供給の
問題の可能性(細胞にゆきわたる酸素が
不十分な結果として呼吸振動の起る可能性)など。
これらの問題の多くのは、潅流技術の使用で
ある程度まで解決できるであろう。潅流技術は、
細胞を避け代謝の最終生成物の継続的な
通過を可能にし、より一定のpHレベルと酸素濃度を
生産する。
これらの利点があるので、細胞を化学薬品に
暴露する際と、細胞透過を評価する際(例;[3H]
ー2ーデオキシーDーグルコースー6ーりん酸の
流出を測定する間)は、試験期間中、潅流試験槽の
使用を勧める。この手順で述べた潅流器具は、
現在使用されている同じようなシステムに比べると、
多くの点で改良がほどこされ、簡素化されている。
培養皿は潅流試験槽の、総合的な部分である。
試験槽の構成はふたつだけなので、(例;
潅流ブロックと培養皿)取り扱いが簡単。
細胞はノーマルな基層の上に成長する、例;
細胞組織培養グレード・プラスティック皿。
これで潅流と非潅流培養の結果が簡単に
比較できる。培養皿の光学的品質と
潅流ブロックの透明性が高いので、
標準の倒立顕微鏡での観察や検査が容易になる。
潅流試験槽は層流庫内で簡単に組み立てできるので、
微生物汚染が減少する。シンプルなシステム
なので使用が簡単で信頼性も増す。
[3H]ー2ーデオキシーDーグルコースは
生化学的によく特徴付けられたプローブ
であり、りん酸化した代謝的に不活性な
生成物が、簡単に蓄積さる細胞中に、
敏速に吸収される。細胞透過性の測定に
感度が高い方法である(蓄積された細胞内の放射能
レベルが高いのと、化合物のサイズが
比較的小さいため)。
試験状況
社内で開発されたこのシステムを、
充分機能していると作者は考えているが、経済的な
理由でこれ以上の試験の立証継続ができない
ため、この分野での研究は現在中断されている。
試験化学薬品
トリトン-X-100 、HgCl2 、CH3HgCl2 、(C2H5)3SnCl
K2Cr2O7 、ベンゼン、フェノール、アクリルアミド
このシステムを使用している組織;現在なし
※
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