野生動物との共生を
このサイトでは、動物の利用の現状を知っていただきたく、動物の写真や動画を掲載しています。
目を覆いたくなるような悲惨で残酷な写真ばかりです。動物の置かれた事実を伝えるためサイトの意図を理解し、あらかじめご了承ください。ご了承いただける方のみ、読み進んでいただきたく思います。
産業動物は、”命”として扱われず、お金を産ませるモノのように扱われています。動物たちの命の剥奪は、社会の中で当たり前に行われています。
動物関連作業において、動物の扱い方、飼育、輸送、殺す方法には、改善する余地があります。
ページ<あなたにできること>をご覧頂き、できそうなことがあれば実行してみてください。
ニュース等メールマガジンで配信しています。ご希望の方がいましたら、 メールにてお知らせください。
世界中の野生動物たちは、殺され、その身体のパーツが漢方薬や印鑑、べっこう、装飾品、贅沢食材として売買されたり、娯楽のため、動物園などへ売られていきます。
動物たちが生息場所に生存していることは、地球が健全に存在しつづけるために大きな役割を果たしています。むやみやたらに駆除されたり、殺され体の一部が装飾品として売られたり、 人間の娯楽のために飼育されるべきではないという考え方が広まってきています。
動物たちは本来のすみかとは、全く違った環境で暮らしています。
自然界には、檻も、壁もありません。
今後数十年で、およそ100万種の生物が絶滅する
2019年国連報告書は衝撃的な報告書を発表しました。今後数十年で、およそ100万種の生物が絶滅するおそれがあり、抜本的な対策を取らない限り、地球の資源保全に向けた現在の取り組みは失敗に帰す公算が高いと述べました。
私たちはこの地球とここに暮らす生物に今以上意識を傾けていき、できることはなんでも試していく必要があります。
記事はこちら⇒ 国連
新着記事
2024/6/3 海外Great news! コスタリカ、州立動物園を閉鎖
2024/5/4 野生動物と人の共生、研究成果一冊に 帯広畜産大・柳川名誉教授、退職控え出版
2024/4/1 人と野生動物が共生できる社会を目指して。個人キャンパーが手軽に設置できるクマ対策電気柵「デンキリン」を開発した背景とは
2024/3/25 民家からクマの赤ちゃん16頭保護 ラオス
2024/3/24 安芸市の森「自然共生サイト」に認定 ツキノワグマ移動経路に
2024/3/3 世界野生生物の日(3月3日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ
2024/2/6 クマ「捕殺」強化巡り議論大詰め 知事ら「人命の危機」、保護団体「地域的な絶滅招く」
2023/12/12 コスタリカ「生物回廊」 野生動物の道、つなぐ植林 日本の研究者、共生へ支援
2023/11/15 動物との共生を考える連絡会とワイルド・ウェルフェア、野生動物の飼養管理の見直しを求める
2023/10/23 クマ育て32年、探る共生の道 かまれて大けがも、教訓胸に最期まで
ピックアップ記事
2023/11/18 水田監視ロボ「雷鳥3号」 放水で害獣を追い払う
<ロボット技術で農業の省力化を目指すロボット企業テムザックは、水田や畑の作物を荒らす困った動物たちを傷つけずに追い払うロボットを開発した。>
2023/10/28 日本霊長類学会:【情報】 IUCNによる観光の際の霊長類観察に関する推奨事項が発表されました
2023/10/22 社説:希少生物の危機 輸入大国、日本の責任は重い
<オランダは来年から、ペットとして飼える動物を限定し、他の飼育を禁じる方針>
<世界で「悪目立ち」しているのが、希少種保護への日本政府の消極姿勢だ>
2023/10/1 ゾウの法的権利認める 全米初の条例、加州の都市が制定
野生動物を飼育する問題点
動物由来感染症のリスク、密猟や密輸につながるリスクなど、こちらのサイトが詳しいです。⇒ 「かわいい」の先の境界線」
動物園・水族館
動物園・水族館については、原則輸入禁止の動物も、”研究目的”という名目の元で許可され輸入されています。
社会教育施設としての役割は、生き物に寄り添い、ITや動画も使いながらその生育環境や一生の現実を伝えていくことだと思います。
傷病野生動物の保護や、人間社会の野生動物への影響の説明などを行えるのは動物園・水族館しかありません。
今の時代は、捕獲してきた動物に芸をさせ、檻にいれた動物を見せることが動物福祉に反していることを人に伝えることではないでしょうか。
20世紀半ば頃までは、野生でつかまえられ、親兄弟や仲間を殺されて、子供の頃につれてこられていました。
動物園で生きるということは
https://www.nonhoi.jp/blog/p9081/
未来の動物園・水族館
本物の動物は使いません。
テクノロジーで動物を見せます。
Circus Roncalli
1976年に設立されたドイツのサーカスです。Blueboxは、ホログラフィック体験を実現することに成功しました。
ライトアニマル
人と動物が 共に生きる未来のために
眼の前に現れる巨大な動物たち。
彼らは自ら考え、動き、観客に応えます。
このような展示は、天災があり施設が崩壊しても動物に影響がでないこと、動物の飼育員が不要、電気代、水代が今のようにかからないこと、などがあります。
動物福祉
●休園日を活用した“静かな動物園”
人のためですが、動物のためにもなっていると思います。明示的に動物のために導入されていくことを望みます。⇒ 記事
●2023年より、日本動物園水族館協会は、全国の動物園などの飼育環境を調査し、改善につなげる取り組みを始めるとの事です。⇒ 記事
「ワシントン条約(CITES)第19回締約国会議」の結果について>
2022/11/28 「ワシントン条約(CITES)第19回締約国会議」の結果について
2022年現在 原産国以外で象牙の合法市場を維持している国は日本のみ!
2022/9/15 クロスボウ所持は原則違法となります。2022年9月15日より
クロスボウ(ボウガンともいいます。)が使用された凶悪事件が相次いで発生したことを受け、令和3年6月16日に銃砲刀剣類所持等取締法の一部を改正する法律が公布され、令和4年3月15日に施行されました。
「特定外来生物による生態系に係る被害の防止に関する法律」の一部改正
2022年5月、改正外来生物法が成立しました。アメリカザリガニ、アカミミガメ、ヒアリ対策です。
改正概要
1:ヒアリ対策の強化
2:アメリカザリガニやアカミミガメ対策のための規制手法の整備
3:各主体による防除の円滑化
2022年4月から 改正自然公園法が施行
法改正でヒグマへの餌やり、撮影や観察目的での待ち伏せ、ヒグマ出没時に退避しないなどの行動が禁止行為となり、公園管理者の環境省職員による注意に従わなかった場合、最大30万円の罰金が科されます。
「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」(以下「鳥獣保護管理法」)に基づき、基本指針(鳥獣の保護及び管理を図るための事業を実施するための基本的な指針)があります。
2021年10月に国の基本指針が改正されました。
各都道府県では第4条の規定に基づき、「第13次鳥獣保護管理事業計画」を各都道府県が策定しています。
基本指針の改正では、新興感染症野生鳥獣の感染症への対応、予防、対策ー具体的には野生イノシシへの捕獲強化、豚熱や高病性鳥インフルエンザ(CSF)の対応が盛り込まれ、各都道府県の事業計画もそれに沿ったものになっています。
基本指針は5年ごとに見直すことになっています。
参考)令和3年度野生鳥獣に関する感染症対策としての鳥獣保護管理方針検討会
教育
2022年11月、クマとの共存を 小学校中心に学習を展開が報道されました。
このような取組を国が後押ししてほしいと思います。
中国
2021年中国では、国家二級保護野生動物に指定されているゴーラルの毛皮を違法猟殺したとして、被告に有期懲役5年、1万元の罰金の判決を下しました。⇒ 記事
アメリカ
2022年12月 アメリカでは、ライオンやトラなどの大型ネコ科動物の個人所有を制限する法案が、上院で全会一致で可決されました。
人々が動物をペットとして飼うことや、公共の場で撫でたり写真を撮られたりすることを阻止するものとなります。
新法案では、ライオン、トラ、ヒョウ、ユキヒョウ、ジャガー、クーガー、またはこれらの雑種の所持は、野生動物保護区、大学、認定動物園に限定されます。⇒ 記事
2022年1月にはハワイ州の水域で故意にサメを捕獲・殺害することは禁止される法律が施行されました。違反者には厳しい罰金がかせられる上に、商業船舶免許や船舶、漁具などの没収も行われる場合もあります。
1回目の違反の場合 罰金500ドル(約5.7万円)
2回目の違反の場合 罰金2,000ドル(約23万円)
3回目以降 罰金1万ドル(約約115万円)
イギリス
イギリスでは、キツネ狩りが禁止され、アメリカオハイオ州では、地方裁判所がカバを原告と認める判断を出しました。
野生動物のための活動団体を応援してください。→ 活動団体、個人
その他
2022年2月28日(月)から同年3月2日(水)にかけて、ケニア・ナイロビにおいて第5回国連環境総会再開セッション(UNEA5.2)が開催されました。NEA5.2で採択された決議・決定に、動物福祉の項目が含まれ、以下が要請されました。
・動物福祉と環境と持続可能な開発との関連性についての報告書を作成すること。
・OIE、FAO、WHOとの関係を強化すること
・UNEA6において、実施状況を報告すること。
(参考)
・ アメリカやカナダの州、中南米、ヨーロッパの国々でサーカスにおける動物の利用禁止
象は15分に1頭という驚異的な割合で姿を消しています。
象の死は、暴力と腐敗の危険なネットワークである違法な象牙取引によって促進され、少数の勇敢で献身的な人々がその解体に果敢に取り組んでいるのです。
アフリカの飛行機から中国の路上まで、象牙売買の暗黒の世界を暴く。
潜入情報機関、活動家、最前線のレンジャー、保護活動家と協力して、腐敗した象牙売買の世界的ネットワークに潜入。
※2022年現在 原産国以外で象牙の合法市場を維持している国は日本のみ!です。これはJWCSイベントにて話された内容です。
2016年のCOP17で象牙の国内市場閉鎖勧告が採択された後、米国、中国、香港、英国等は国内市場を閉鎖し、EU、豪州、NZも閉鎖を決定したため、現在、原産国以外で象牙の合法市場を維持している国は日本のみ
日本国内の象牙在庫はアジアの89%、世界の31%を占め(2021)、日本から中国へ密輸され、税関で差し押さえられる自邸や関係者が処罰される事案も少なくない。
JWCSレポート<報告書:悪用に直結:日本の象牙市場>もぜひチェックしてみてください。
映画 エレファント・ウィスパラー: 聖なる象との絆
南インドで野生の象の保護に人生をささげる夫婦、ボムマンとベリー。親を亡くした子象ラグとその親代わりとなった2人が築いた、唯一無二の家族のきずなを映し出す。
ティパカドゥ・エレファントキャンプ (Theppakadu Elephant Camp)
140年前からある アジア最古級の象飼育施設 ⇒ Netflix公式ページ
このお二人がここで初めて小象の飼育に成功したとのこと。この方たちが出てくるまでは、上手に育てることができず小象たちは死んでいたのかもしれません。
ペットとして飼育されていたサルが保護された時のものです。
・猿や爬虫類などの赤ちゃんを可愛いからといって買い、一度噛まれてそれが、怖くなり、飼い殺しにしている飼い主が多く存在します。 ここのサルのお話は一例で、ほかの動物にもあてはまります。
野生だったおサルさんこの写真は、元の飼い主に手放された後のおサルさんです。
餓死寸前、栄養失調、脱水、 重度のクル病で全身が折れ曲がって動かない、 全身各所に骨折があり、湾曲したまま固まっている、 預かりさん宅まで空輸で運ばれたため 更に骨が折れて、手首から骨が飛び出している、 耳が裂けている、動かない指多数、 全身の皮膚にかさぶた、ヘルニア、 倒れたら自力では起き上がることも出来ない、 尻尾が巻きついたまま固まり、糞尿を挟んでしまうため お尻と睾丸部分がただれて破れ、血と膿がにじみ出ている。 膿も、緑色で粘着質な腐ったような状態でした。
強烈な腐った臭いが部屋中に漂いました。 尻尾裏側と足裏など、床に当たる部分は床ずれを起こし 火傷をしたように腫れ上がっていました。
本当に生きている事が不思議な状態だったそうです。
2ヶ月の治療を経て 保護宅(里親さん宅)で保護した当日から現在への移り変わりです。
参考サイト: アニマルバス おサルは噛みます。軽い気持ちでサルの飼育をしてほしくない気持ちから作られたサイトです。
2020年6月1日より「動物の愛護と管理に関する法律」(動物愛護管理法)の改正に伴い、人に危害を加えるおそれのある危険な動物とその交雑種(特定動物)の愛玩目的での飼養が禁止になりました。特定動物と交雑した動物も含まれます。
特定動物とは、人に害を与える可能性がある等の動物(哺乳類・鳥類・爬虫類)で、ニシキヘビ、ワニ、ワニガメ、ニホンザル、トラ、クマ、マムシなど、哺乳類、鳥類、爬虫類の約650種が指定されています。
特定動物リスト (環境省)
動物園や試験研究施設などの特定目的で特定動物を飼う場合には、動物の種類や飼養施設ごとに都道府県知事又は政令指定都市の長の許可が必要です。
また、飼養施設の構造や飼養・保管の方法についての基準を守らなくてはなりません
これらの動物を飼う場合、動物の種類ごとに許可を受けなければなりません。
特定動物について(環境省)
ペットショップに野生動物がいるということ、それが意味すること。
1. 動物が生まれたところで捕らえられ空輸され捕らえられた。
2. 兄弟や親と離された。
3. 最後に二度と故郷に帰れない。
4. 狭い檻やカゴでその生涯を拘束される。
日本は野生動物の輸入大国
ペットとして販売されている動物の中には、遠い国でとらえられ、売られているものも多いです。捕獲、輸送の段階で多くが死に、生き残った動物はペットとして囚われの一生を送ります。
野生動物「輸入大国」日本 感染症リスク甘い認識、生態系破壊にも加担 WWFジャパン・浅川陽子さん (2021/1/7 毎日新聞)
IUCN絶滅危惧種レッドリスト
国際自然保護連合の『IUCN絶滅危惧種レッドリスト™』は1964年に創設され、それ以来、動物、植物、菌類の地球規模での保全状況に関する世界で最も包括的な情報源となるまでに進化をとげた。
IUCNレッドリストは、世界の生物多様性の健康の重要な指標である。
2004年に外来生物法が成立し、2005年6月より施行されています。
これにより、特定外来生物の輸入は禁止されています。
2014年6月に改正外来生物法が施行され、特定外来生物と交雑することにより生まれた動物、例えばタイワンザルとニホンザルが交雑することにより生まれたサル等9種類が新たに外来生物として指定されました。
しかし、アカミミガメやアメリカザリガニのように、特定外来生物と同様に生態系等への被害が明らかになっているにも関わらず、大量に飼育されていること等から、現行法では定外来生物への指定が難しいとされ、飼養等は禁止されていません。
以下環境省のページより。
■新たに特定外来生物の飼養等を開始したい方
外来生物法では、飼養等(飼養・栽培・保管・運搬)をすることは原則として禁止されていますが、学術研究、展示、教育、生業の維持等の目的で行う場合については、主務大臣の許可を得ることで飼養等をすることが可能です。
特定外来生物として規制された後に、新たに愛がん(ペット)・観賞の目的、又は新たに開始された業活動に関しては、生業の維持の目的で飼養等をすることはできませんので、ご注意ください。
■特定外来生物として規制される前から飼養等していた方
外来生物法では、愛がん(ペット)・観賞の目的で、特定外来生物を飼養等(飼養・栽培・保管・運搬)することは、原則として禁止されていますが、特定外来生物として規制される前から愛がん(ペット)・観賞目的で飼養等している場合は、規制されてから6ヶ月以内に申請を提出することにより、許可を得られれば、その個体に限り飼養等し続けることができます。
飼養等に関する手続き(環境省)
日本の外来種対策 (環境省)
特定外来生物は、ヌートリア・カニクイアライグマ・アライグマ・フイリマングース・ジャワマングース・シママングース・キョン・ブルーギル・コクチバス・オオクチバスなど多くの動物が指定されており、
哺乳類(25種類)、鳥類(7種類)、爬虫類(21種類)、両生類(15種類)、魚類(26種類)、昆虫類(25種類)、甲殻類(6種類)、クモ・サソリ類(7種類)、軟体動物等(5種類)、植物(19種類)が指定されています。
特定外来生物以外の課題
アカミミガメやアメリカザリガニは、総合対策外来種のうち、対策の緊急性が高く、積極的に防除を行う必要性が最も高い緊急対策外来種に選定されています。
その他、ノネコやノヤギなども、特定外来生物ではないものの、緊急対策外来種に選定されています。
森を切り開き、ブナなどを伐採し、スギやヒノキばかり植林したりするため、熊などがエサがなく、人の近くまで来て、畑や家畜を荒らしたりするなどから、多くの動物が害獣として すさまじい数が駆除されています。
鳥、熊、イノシシなど人間より古くからそこに暮らしてきた動物たちが、棲家を追われ、もしくは奪われ、そして命まで奪われています。
税金は荒らされた農家へ支払う補助金や猟友会へ支払うお金ばかりでなく、人との共存を模索する研究や大型獣については専門家によるキャッチアンドリリースなど模索をしてほしいと思います。
鳥獣被害
イノシシやシカなど野生鳥獣による農作物の被害額は2019年度158億円で、全体の7割がシカ、イノシシ、サルによるものだそうです。
またカワウなどによる鮎などの魚への被害、トドによる漁具の破損などが深刻とのこと。
カワウによる被害を受け、2007年度にカワウは狩猟鳥獣に追加されました。
特にシカやイノシシは繁殖力が強いなどの理由により1989年以降増え続けてきましたが、対策などの効果もあり、シカ、イノシシともには2014年以降減少傾向です。
捕獲頭数
狩猟及び許可捕獲等による主な鳥獣の捕獲数
2015年から2020年発表された資料で確認した捕獲頭数の概数です。一部の動物のみ記載しています。
イノシシ捕獲頭数は64万頭、シカは60万頭にも登っています。
アライグマは4万、タヌキは3万、ニホンザル2.5万、カワウ2.2万、タイワンリス 2万、ハクビシン1.5万、アナグマ1.4万、クマ7千、ヌートリア3千、キョン2千、カモシカ6百、フィリピンマングース3百、アカゲザル90、アメリカンミンク45というような数字になっています。
2007年度にカワウが狩猟鳥獣に追加されました。サルは狩猟鳥獣ではないため、有害捕獲等のみ。
下の表はクリックで拡大します。
駆除される動物を減らし、農業被害を防ぐためには
1.動物・鳥類における農作物被害に対し、生かして防ぐ方法を研究・普及する仕事を専門に行う人材を各市町村に置き、農家、猟友会、動物保護団体、市民へ普及活動
2.被害傍受財政支援の一環として、財政の一部を生かして防ぐ方法の普及に当てる。
3.これらを実現するための法整備
生かして防ぐ実際の例
サルの場合:
a. 電波発信機をとりつけたサルの位置情報をメールで関係者に提供する。それを受けて、サルを追い払うネットワーク ”サルどこネット”の構築
b. サルがのぼろうとするとしなってのぼれない「猿落君」を設置・普及
c. 三重県では実際に300万円あった被害が激減したなどの効果があった
イノシシの場合:
a. 牛を放しておくと獣が近づかない。自分で牛をもっていない農家に対して牛を貸すレンタル・カウ制度などの導入。サルの場合にも有効
シカの場合:
クマの場合:
a.書籍<生かして防ぐクマの害>で、野生動物の被害防除と管理法を現場から提案し、人間との共存の可能性を探ります。著者米田一彦氏は日本ツキノワグマ研究所の理事長を務めています。
お勧め書籍:
これならできる獣害対策―イノシシ・シカ・サル 農山漁村文化協会
くくりわなの問題点
動物を捕獲するために使われている「くくりわな」は、動物の体に多くの損傷をもたらします。くくりわなを禁止するなどを求めていきましょう。
錯誤捕獲の現状という論文の中で、 2015-2018年度の長野県小諸市における有害捕獲数のうち、錯誤捕獲は、全体の29.8 ~ 53.0%(平均 39.1%)という非常に高い割合で起きていた事実、くくりわなには、かかった動物の足がちぎれそうになる等じい動物福祉の問題があることなどが指摘されています。
中型哺乳類における錯誤捕獲の現状と課題 p4に写真 ちぎれかかった飼い猫やウサギの足。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/mammalianscience/60/2/60_359/_pdf
生かして防ぐ、クマを殺したくない:参考サイト
・日本熊森協会 : 日本熊森協会は、大型野生動物との棲み分け共存 をめざし、クマをシンボルに奥山生態系保全・再生に取り組んでいる完全民間の 実践自然保護団体です。
・くまんち くま家 : くまんちとはクマの家のことです。クマを1頭保護飼育しています。名前はふくまつ。1歳の男の子です。彼は会津の奥山で保護され人の手によって育てられました。
・先住の野生動物と人間の共存・共生を目的に、追い払い・・・・すなわち各々の生活圏の線引きを、自治体・住民の新たなスタイルで取り組んだ例として、サル接近警戒システムを中心に紹介。
・傷病鳥獣について:行政における傷病鳥獣救護の考え方と地域の取組み事例 2018年
1.動物・鳥類における農作物被害に対し、生かして防ぐ方法を研究・普及する仕事を専門に行う人材を各市町村に置き、農家、猟友会、動物保護団体、市民へ普及活動を行ってほしい
2.被害傍受財政支援の一環として、財政の一部を生かして防ぐ方法の普及に当てる。
3.これらを実現するための法整備を行ってほしい。
獣被害対策に関わる省庁・問い合わせについて:下記図クリックで環境省該当ページへ。
意見送り先:
環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室
FAX:03-3581-7090、ダイヤルイン03-5521-8285、代表03-3581-3351
敬称略:
室長川越 久史(内線 6470)
室長補佐西野 雄一(内線 6675)
係長中山 裕貴(内線 6474)
担当染谷 祐太郎(内線 6478
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/post_112.html
農水省 農村政策部 鳥獣対策・農村環境課(鳥獣対策室)
FAX:03-3502-7587、ダイヤルイン03-6744-7642、代表:03-3502-8111(内線5501)
https://www.maff.go.jp/j/org/outline/dial/nousin_ka.html
殺され売買される動物の体、ゾウなどは生きたまま顔ごと切り取られることも。
サイやゾウ、カバなどの牙が装飾品として販売されています。
密猟があとを絶たず、動物たちは生きたまま顔だけを切り取られたりしています。
熊の肝のため熊が身動きできない程狭い檻に入れられ、お腹に穴をあけられ、液をパイプで抜かれています。ベッコウをとるため、亀が捕獲され、生きたまま甲羅を切り取られています。以前は薬として、中国では猿の脳も売られていましたが、現在では禁止になっています。
野生動物に関するレポート
2022年11月<報告書:悪用に直結:日本の象牙市場>
密輸象牙の行く先は日本-日本における象牙の国内取引管理に対する提言 (2007 JWCS)
日本へ向けたタイマイ(ベッコウ)の違法取引に関する報告書を発表 (2021/5/31 WWF)
伝統的な医薬品の製造における絶滅危惧種の使用に関する意識調査 (2020 JWCS)
クマを飲む日本人-クマノイ(熊の胆)の取引調査 (2005 Traffice Japan)
タイマイ復活?日本における「べっ甲」国内取引管理制度の分析 (2000 JWCS)
熊の胆
生きたクマの胆のうに直接チューブを入れ、胆汁を抜き取ります。クマたちは身動きできない檻の中で、死ぬまで苦しみ続けます。中国では胆汁採取のために飼育されているクマの牧場の数は200以上で、7000頭以上のクマが飼育されています。
活動団体Animals Asia 熊を解放する活動をしている団体で、熊の救出と熊の胆規制のための法整備の確立、サンクチュアリで熊を飼養するなどの活動を行っています。
生きたまま、胆のうに直接チューブを入れられる。チューブを抜き差しされる胆のう部分が黄色く変色しています。
身動きできないオリに入れられているクマ
たくさんの檻が並んでいる
動画
Jackie Chan PSA on Bear Bile Farming
象牙 2022年現在 原産国以外で象牙の合法市場を維持している国は日本のみ!
殺された母親ゾウ
象牙を含む顔面が生きたまま切り取られる
トラの皮
象牙売買支持国と不支持国が分断
日本がアフリカ分断の原因になっています。→ JWCS動画 なぜ日本の象牙市場の閉鎖が求められているのか
ジンバブエ: ロビー団体が象牙取引の合法化を推進し、日本政府は賛成。 日本政府は動物の苦しみの象徴である象牙を売買する市場を閉鎖してください。
なぜ日本の象牙市場の閉鎖が求められているのか。
日本の象牙市場支持が象牙をめぐるアフリカ内での分断の原因となっている。
【STOP!象牙取引】いま私たちが変われば世界の多くの象が明日を生きることができます。
サメ、フカヒレ:
<水中写真からサメ保護を訴える>
水中写真を通して保護を訴えるEric Chengの動画をぜひご覧ください。
サメの国際取引を規制することの意義(リマ・ジャバド氏 JWCS2019)
https://youtu.be/TcC7RsOAvnQ
動画
サメ捕獲禁止ニュース
2022年1月にハワイ州の水域で故意にサメを捕獲・殺害することは禁止される法律が施行されました。違反者には厳しい罰金がかせられる上に、商業船舶免許や船舶、漁具などの没収も行われる場合もあります。
1回目の違反の場合 罰金500ドル(約5.7万円)
2回目の違反の場合 罰金2,000ドル(約23万円)
3回目以降 罰金1万ドル(約約115万円)
動物園、水族館、サーカスで人間の娯楽のため、捕獲されるなどして幽閉の一生を送る動物たち。
動物園
第二次世界大戦後、動物園ブームが始まり、次々と作られました。
また人が間の活動の拡大は、動物たちの生息地を奪いました。
世界中に出向いていき、動物の生息地で、親や仲間を殺しながら、お目当ての動物を捕獲する行為も行われました。
動物たちが絶滅の危機にさらされていることが認識されるようになってきており、陸生の動物を生息地で捕獲することに厳しい目が向けられるようになっています。
このため、動物園どおしで動物を交換したり、繁殖させて増やす研究がなされています。
海外では動物園での動物福祉の考えが進んでいます。
秋田県立男鹿水族館、カナダ・マニトバ州にホッキョクグマの寄付を却下される
2004年7月 秋田県立男鹿水族館、カナダ・マニトバ州にホッキョクグマの寄付を却下されています。
当時、動物園が動物にとっては牢獄であるという考え方は、日本ではまだまだ根付いていませんしたし、現在もまだまだだと思いますが、カナダはこの頃から進んでいたのですね。
2004年7月に新装開業した秋田県立男鹿水族館は展示の目玉としてカナダ・マニトバ州にホッキョクグマの寄付を要請していましたたが、同州政府は、これを却下。動物保護団体「地球生物会議」、カナダの自然保護団体「ズーチェックカナダ」など3団体が反対しました。 (2004/1/29 読売新聞)
その後、2005年6月ロシアからグマが搬入されました。
ポーラーベア・インタナショナル・ハウス
毎年、カナダ・マニトバ州チャーチルの近くには、海氷が戻るのを待つホッキョクグマが集まってきます。そして毎年、科学者や写真家、観光客、メディア関係者も、温暖化の中でホッキョクグマが直面する問題を直接学ぶために、この地に集まります。
ホッキョクグマの中心地であるチャーチルは、ポーラーベアーズ・インターナショナルの保護活動や普及活動の出発点となってきました。そして今、私たちは、人々がホッキョクグマやホッキョクグマの研究について学ぶことができるパブリックセンターを持っています。
ホッキョクグマ・インターナショナル・ハウスは、魅力的で、エネルギー効率が高く、多目的に使用できるように設計されています。その目的は教会を訪れる人々に、ホッキョクグマ、気候変動、そして緊急に行動を起こす必要性について教育するスペースを提供することです。
https://polarbearsinternational.org/
水族館
イルカの展示禁止、飼育禁止が進む海外
水族館でイルカを見世物にする水族館は世界的に減少しています。
イギリスには鯨類を飼育する水族館は既になく、北米では70館以上の水族館がイルカなどの鯨類を飼育展示しないと宣言し、北米とオーストラリアには、鯨類の飼育や展示を禁止した州もあります。さらにフィンランド、インド、キプロスなどの国々では水族館へのイルカの輸入を禁止しています。
動物園・水族館・ペットショップ・サーカスのここが問題!
動物からすべてを奪う
かけ離れた環境
広いアフリカを何十キロも走り回り、仲間と戯れた生活は奪われます。そしてその一生を違う場所で拘束され、二度と戻ることはできないのです。
・死着(輸入国に到着した時点で動物が死んでいること)が多い。
草食動物などは植物の検疫の問題などから長時間水しか与えられず死ぬ個体も少なくない。肉食動物も、乗り物酔いなどのため食べ物を与えられず、長時間空輸されることも少なくない。また捕獲時・輸送において傷を負ったり、ストレスで死ぬ個体が多い。キリンなどは輸送の際、首を折り曲げた形で箱に入れられます。
・動物の社会生活を破壊する。
捕獲の際は、親兄弟、仲間を全部殺されたり、殺されなくても引き離されている。1頭を捕獲するため、多くの同類の動物が殺されているケースもある。
・莫大なお金がかかる。
動物園、水族館などは、動物の費用以外に、例えば水槽一つとっても、鯨類のための水槽の場合、水槽だけでも数億円、エサ代や空調費用、電気代などで莫大な費用がかかります。私立でない場合、税金が使われます。
・動物のエサとして生きた動物がさらに犠牲にされる。
・ 草食動物でない場合、大型爬虫類や肉食獣には、生きたネズミ、ウサギなどが与えられる場合もあります。
高い死亡率
東海地方にある有名な某サファリパークでは、60頭のシマウマのうち、40頭が到着後3ヶ月以内に死亡。
また一般に動物園に収容される動物の40%は1年以内に死ぬという数字がある
同じく東海地方にあるシーパラダイスでは、マイルカ科のハナゴンドウ35頭を購入、全てが2日~2ヶ月で死亡。スジイルカ23頭は1~3日で死亡
脳の手術 (ロボトミー手術)、つめ抜き、羽切り、ピル、麻酔
猛獣が暴れないように前頭葉を切除するロボトミー手術、機関紙「富士山」にも紹介されていたことがある。1974年、東京の動物商がオセロットやピューマのつめ抜き手術を実施し問題になりました。
フラミンゴは飛べないように羽を翼を骨ごと切ってある。
東京のある動物公園では1979~1980に440のピルを動物に投与。
射殺
千葉県鹿野山にある神野寺で飼育中のトラが逃げ、27日間の騒動のすえ、トラを射殺しました。
(参考図書)--> 雪国のライオン (集英社文庫 著者藤原英司氏)
下の写真はアメリカで人気者だった象が逃げ出したときに射殺した写真
射殺されたゾウ
動物園のゾウ
動物園のキリン
サーカス
サーカスで芸をするゾウ
オリの中の子ライオン
鎖でつながれ収容されたゾウ
動画
映画 Earthlings [アースリングス] 日本語字幕 10/13 サーカス 動物園
タスマニアの貴重な森林が伐採され、大半が日本の輸出されて紙となっています。日本ができること。
動画 タスマニアからの願い〜日本が出来ること
活動団体、個人
・野生動物の獣医さん 竹田津実さん
野生動物を助けてきた獣医さんです。「子ぎつねヘレンがのこしたもの」を始め、多くのご著書があります。→ ご著書一覧
・北海道紋別にある、あざらしの保護センター とっかりセンター
傷ついたあざらしを保護し、展示もして、野生に戻しています。海に戻せそうなあざらしは戻しているそうです。→ とっかりセンターHP
・日本熊森協会 : 日本熊森協会は、大型野生動物との棲み分け共存 をめざし、クマをシンボルに奥山生態系保全・再生に取り組んでいる完全民間の 実践自然保護団体です。
・Animals Asia 熊の救出と熊の胆規制のための法整備の確立、サンクチュアリで熊を飼養するなどの活動を行っています。
・くまんち くま家 : くまんちとはクマの家のことです。クマを1頭保護飼育しています。名前はふくまつ。1歳の男の子です。彼は会津の奥山で保護され人の手によって育てられました。
参考資料、参考サイト
・【改訂版】野生鳥獣被害防止マニュアル-イノシシ、シカ、サル(実践編)-平成26年3月版
・被害防止を目的にした許可に基づく捕獲、狩猟:ニホンジカ・イノシシ捕獲頭数速報値(令和2年度)
・外来生物法に基づく防除による捕獲特定外来生物数:平成29年度鳥獣統計情報
・狩猟、有害鳥獣捕獲、外来生物法に基づく防除合計:野生鳥獣被害防止マニュアル
こちらのサイトにたどり着いた方へご協力をお願いします
Twitter, FacebookなどのSNSや、お持ちのブログやサイトでこちらのサイトを広めていただければ幸いです。
www.helpanimals-japan.org
https://www.all-creatures.org/ha/