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動物実験を正当化するために言われることに対するPCRMの考え方

 

動物実験に反対する医師の団体PCRM

PCRMは、動物実験に反対する医師の団体です。PCRMのHPはこちらです。

動物実験を正当化するために言われることに対するPCRMの考え方

生徒は複雑な生態系に接する必要がある。

必要な手術を受けている患者に接することにより、複雑な生態系に接することができます。人体の解剖は、犬、豚、他の動物を殺して行うよりも、ずっと多くの薬理・生理反応を学ぶことができます。

コンピューターを使った学習は刺激的な生体システムや生体の多用な刺激に対する反応を学ぶために有用な補助プログラムです。 

これは生徒の最初の臨床実験であり、最初の患者となる。

生徒の最初の臨床実験は、命を肯定するものであるべきではないでしょうか。
多くの患者と関わる中で、生理機能、薬効薬理、外科手術な手術を受けている患者に接することにより、複雑な生態系に接することができます。カウンセリングや患者さんが何を必要としているかを聞くことで、彼らを傷つけるのではなく、助けることができます。トップの医学校が、トレーニングの早い段階で、厳密な監督下のもとで、生徒をクリニックや手術室の現場で学ばせる理由の一つとなっており、動物実験施設を持つ医学部が減っているのです。

薬がどのように単独に、もしくは複合して体に作用するのか示さなければなりません。コンピュータシミュレーションやテキストのように常にいかないことを知ることも重要です。

患者さんに対してルーティンケアとして投与される薬に対しての作用を注意深く観察することでそれは可能ではないでしょうか。
コンピュータによるプログラムによっても多様なケースを体験できますし、また生徒は仮想の患者に対して薬を投与することも可能です。多くのケーススタディに日々触れることで、多様なケースを十分に体験できると思います。

教科書からでなく、生理機能は体験として学ばなければならないはずだ。

医学部の学生は人間の生理機能を学ばなければならない。犬のではなく。人間の患者さんに対する実際に必要な手順を見る機会に数多く触れることで、様々な経験を積むことができます。コンピュータプログラムやCD-ROM、ビデオなどの視聴覚教材により、そこから得た経験や知識を補強することもできます。

もし動物実験が医学のトレーニングに重要でないなら、大学は動物実験を提供しないだろう。

実際、多くの機関は時代遅れの伝統を単に続けているだけにすぎません。ハーバード、コロンビア、スタンフォード、エール大学などの一流大学の多くで、医学のトレーニングに動物実験は不要だと見なされています。もし動物実験がとても重大なものであるなら、数多くのドクターやヘルスケアのプロの多くが、一流校で動物実験を行うことなく、プロとしてのスキルを損失を与えることなく、教育を行っているのだろうか。教える技術は常に進歩しており、まだ動物実験を行っている学校は1990sに続くべき時期にあると思う。

生きている脊椎動物のメカニズムや機能を理解するには、現代医学において必須である。

理解する方法は多様に存在します。テキストや講義から、多くを学ぶことができます。模型やコンピュータプログラム、シミュレーションにおいて、知識を補強することができます。
事実、コンピュータプログラムや模型、テキストからのほうが、短い時間の実験からより、脊椎動物の生体についてのより詳細な情報を得ることが可能です。最終的に生徒は人間・人体について勉強することで、人間について多くを学ぶのです。医者は、他の経験豊かな医者をアシストする経験をつみ、実際の現場、手術室でその手法やコツを学んでこそ、初めて外科手術が行えるようになるのです。>

プラスチックの模型からでは、最初の患者を診療するときに対応しなくてはいけない、実際に手に触れる感触、音、反応を再現することはできません。

動物実験したとしても、これを再現することはできないのです。まず、動物実験では、生理学、薬理学を実演することを目的としています。二番目に、これらを実際に触れるとしたら、結局のところ、監督下のもと、人間の手術そして臨床の診断に参加し、観察を通してからしかできないのです。犬や他の動物を実験したからといって、学べるものは少ししかありません。

皮膚を傷付け、内臓を配置するために犬の体を際限なく切断・切開することから学ぶことは、同様のことを人の体から学ぶこととははるかかけはなれています。明らかに傷を残さないようにするとか、付随するトラウマについては、動物に対してのもののほうが、明らかに人に対してのものに比べ、ケアがなされないことは明らかです。>

生徒は実験の授業を好んでいる。

多くの生徒は実験が嫌いです。単に不満を声に出して言わないか、単位に影響がでるのではないかと恐れて言わないのです。授業の退屈さに比べたら、外科衣を着てオペ室に入るのはわくわくすることでしょう。しかし、これは実際手術室に入り、人に対する必要な手続きを見ることでも体験できます。しばしば、この体験は、実際に手に触れる最初に体験となるため、生徒は授業を楽しむでしょう。でも、人間の手術を観察することでもこれを経験することはできるのです。

犬はどのみち、保健所で殺処分されるではないか。

もしそうであるなら、なおさらのこと、彼らにこれ以上の精神的ダメージを与えるということをするべきではないのではないでしょうか。檻に継続的に収監され、運ばれ、準備され、死ぬ前に実験されるという目的にさらすべきではないのではないでしょうか。さらに、犬の実験は犠牲になる動物を減らそうという努力の土台を壊します。なぜなら、実験をしないなら、シェルターに動物を連れていくことはないからです。このように多くの動物が単に廃棄され、道具として捨て去られます。犬は実験中、誤った手続きから、麻酔からさめ覚醒状態になることもしばしばあり、これにより、より深く心に傷がつきます。

生徒もまた、心に傷がのこるのです。

大学で良いドクターになるために必要と思ってやることに対して、生徒が疑問を抱くというのは適切なことではない。

生徒は彼らの信条にそむいていると思われることをするように学校から言われたときには、それに対して意見をいう責務を追っているはずだ。よいドクターになるということは、 自分の信条に沿って生きるということです。信条とは、医術や、ヒポクラテスの「まず、傷つけない」という有名な説諭などのような倫理的な成長からくる、その道を選択する動機付けになったものである。

生徒は、皆、自分の信ずる倫理観に基づいて、何が正しいか間違っているのかを判断する権利(資質、能力)があります。教育費を払う生徒は、学校が行っている、不要な、時代遅れな、もしくは彼らの倫理観にそむいていると思われる授業に対して疑問を投げかけることができていいはずです。

アメリカ医学生団体(協会)は、生徒が動物実験を免除してもらう権利を支持しています。

学校は生徒に対して、実験の授業がいやなものは、参加しないことを認めているが、毎年、生徒の多くは授業に参加している。

生徒は、仲間はずれになるのが怖かったり、教授からいやがられるのを避けたいがために参加することもままあります。アメリカ医学生団体(協会)では、生徒は、実験に参加しないことで不利益を被るべきではないというポリシーを打ち出しています。

検体の利用

PCRMは検体を利用し、得られることの大きさを説明しています。

日本では白菊会や、(財)日本篤志献体協会があります。

白菊会

白菊会とは、医学および歯学の発展のため、死後に自分の肉体を解剖学の実習用教材となる事を約し、遺族が故人の意思に沿って医学部・歯学部の解剖学教室などに提供する「篤志献体」の組織である。 なお、白菊会は各大学の医・歯学部、また自治体に支部組織を持っており、献体登録者の総数は約20万人である。 Wikipediaより引用

(財)日本篤志献体協会

献体という尊い行為の趣旨を広く国民に普及し、その実態の調査・研究や、全国の献体篤志家団体の助成と活動の調和などを行い、医学の発展に貢献することを目的として設立された公益財団法人です。(財)日本篤志献体協会HP

PCRM

多くの医療センターでは、ドクターをアシストする外傷救急患者に対する救急治療コースを提供しています。 経口気管内挿管、経鼻気管内挿管、輪状甲状穿刺、静脈カテーテル、胸腔チューブ挿管、心膜穿刺術、腹腔洗浄、静脈切開その他について学ぶことができます。

より良いアプローチへ

アメリカの大学では、多くの救命救急コースで、今なお多くの動物が侵襲的な救命救急のデモに使われています。 しかし、より現実的で好評な命救急コースを目指し、メリーランド、バルティモアにあるメリーランドショック救命救急センターは、他の医療センターと共に、コースから動物実験を排除し、実際的な人間の死体とシミュレーターの使用を導入しています。そこから得られる長所は莫大です。 犬の解剖から得られるものは、人から得られるものと大きくかけ離れています。

また犬や他の動物を使えばコストもかかります。動物実験には、施設を持ち、許可を取得し、動物を購入しなければならず、施設建設費用、獣医のケアと麻酔が必要です。さらに言えば、動物を殺して行うよりも、マネキンや人の死体を使ったほうが、もっと効果的に実例の説明が可能です。

ショックトラウマセンター(ショック救急救命センター)の講師であり医師であるPhilip Militelloは、犬を使って、そしてまた、人の死体やシミュレーターを用いて革新的なプログラムを100以上の救命救急コースで教えてきました。彼は、死体の利用は大きな利点があると考えており、こう説明する。「解剖に死体を利用することは、患者の体と同一なものであるのに対し、犬を使った場合、それはいかない。年月を重ねるにつれて、生徒が人の死体の標本を使った授業を楽しんでいることが明白になってきた。それは、同一のシナリオの実地体験となる。

勧められる変革

米国外科学会は、ATLS (Advanced Trauma Life Support = 二次外傷救命処置、すなわち医師、特に日常診療において重篤な外傷の治療にあたっていない医師を対象としたものです)を監督していますが、授業に死体を利用することの効果を認め、今後一層、死体を利用する授業を組み込むよう目指している。

さらにまた、2001年秋、米国外科学会のトラウマ委員会は、ATLAの教育のおいて、死体もしくは生きた動物に代わるものとして、ある基準を満たしているシミュレーターの利用を承認しました。 Shock Trauma Centerのコースのディレクターである J. Michael Parryは、医師でもありますが、麻酔を使って使う実験動物に置き換わるものとして、教育的そして資金的な側面から死体およびシミュレーターの利用を熱心にサポートしています。

「他のコースのコーディネーターやディレクターにも伝え、死体がどんなに有効かを知ってもらうようにしたい。そこから学ぶ教育の質は、建設的で予算的にも多くの利点があった。パリー医師はShock Trauma Centerの生徒の95%が、動物実験より死体の利用が優れていると評価していると見積もっている。

海外におけるTrauma Training (外傷救急手技)

イギリスにおける外傷救急手技のクラスにおいては、長年マネキンや死体が使われており、イギリス全土において、一般に受け入れられ認知されるようになってきています。 ドイツでは、Trauma Management Trainerは、教える、養成する、テストするというスキルや、BTLS (Basic trauma life support=初の病院搬入前の外傷処置教育訓練コース)やATLS(前述)において、動物実験を行ったりせずに、そして患者を傷つけることなく、すばやく意思決定ができることができるようにプログラムは開発されている。

人間の等身大のマネキンはリアルな解剖上的指標を備え、腹腔洗浄のような複雑な手続きにも適しているだけでなく、多様に、繰り返し使え、教育的、資金的に大きな利点がある。 コンピュータープログラムや双方向対話型テレビなども費用削減効果がある補助ツールです。1986年初頭、アメリカ軍の医師たちは、コンピューターベースのプログラム双方向テレビを用いて緊急外傷手技を教えるよう推奨している。今日では、それらの技術はさらに進んでいる。

動画

思いやりへの扉を開く

「思いやりへの扉を開く」では、PCRMの医師や科学者が、人間の病気の謎を解き明かし、より良い健康への鍵を見つけ、無用な苦しみを終わらせ、何百万人もの命を救い、倫理と思いやりのある良い医療を実践するための、より良い方法があることを説明しています。

Kevin Nealon and James Franco Love Chimps!

2012年 映画「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」のジェームズ・フランコと、ケビン・ニーロンが、大型類人猿保護法を通過させるため、PCRMの活動に参加しました。

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